お叱りを受けること その2‏ 骨董価値のある古書、専門性がある古書店へのご理解を・・・。 古書買取 古本見積

骨董価値のある古書、専門性がある古書店へのご理解を・・・。


前回の記事でお客様からお叱りを受けたお話をしたところ、思いのほか好評でしたので、他にもお叱り・怒られた話をシリーズで書いてみようと思います。


当店、大山堂書店ではネットからの売上が店売りより大きくなって久しいですが、ネットでの取引において、様々なお客様が全国にはいるものだと驚かされることがあります。

「なんでこの本が定価以上なのか納得いきません」

と、ある絶版の語学書籍が高かったことがよっぽど許せなかったのか、メールで(婉曲的に安くしろと)圧力をかけてくることがありました。
供給が少なく、需要が多い書籍は高くなります。その高くなるものを扱わせていただき商売しているのですから、その時は商売自体を否定された思いがしたものです。

また、

「この文学全集を古書買取してくれないなんてそれでも古本屋か」

というお叱りを受けることもあります。

古書だったら何でも買うという古本屋は確かに存在しますが、古書店にも専門があり哲学、思想、仏教、心理学など『心』をテーマに扱う当店に、供給過多の文学全集を売ろうとしても分野違いを理由に古書買取をしないことがあります。
そこには文学全集を売るためのお客様や保管場所が少ないという理由もあります。同様に「村上春樹の小説がなんで置いていないんだ!」と怒られることがありますが、お寿司屋さんでスパゲッティーを頼むようなものでして、専門性があって商売が成り立つところもあるのです。

ちょっと愚痴になりますが、「なんでこの本がこの値段!」とか「なんで取り扱っていないんだ」というお叱りには「そんな~、うちも商売ですので商売させてくださいよ」と心の中で思ってしまいます。

骨董屋をイメージしていただけるとわかりやすいのですが、「なんでこの茶器がこの値段なんだ!」とか「なんで絵画を取り扱っていないんだ」というお叱りは少ないように思います。古本屋ではなく、古書店の真髄はこのような骨董的価値のある古書の取り扱いにあるように私は思っています。(ブック○フさんとは違うところです)

ですので、当店では【専門分野で】とか【骨董的価値のある書籍】などという言葉を使って上記のようにお叱りをしてくださるお客様にはご説明することにしています。



今までで一番驚いた『無言のお叱りをするお客様』がいらっしゃいます。

ご来店されて黙って帰っていってしまうこの業界でも有名なお客様でした。

その人が帰って行ったあとにはなんと、


【値札の値段が変えられている】

という現象が起こるのです(笑)

例えば、当店で5,000円とつけている書籍の値札に
バッテンがつけられ、その下に3,800円となっているのです。

一方で、稀覯本には5000円の値札に対して、12000円と値が上がって変えられているから驚きです(笑)

そのお客様は古書店の店員よりもはるかに古書に詳しく、古書の相場・適正価格に厳しい方なのだとか・・・。

変えられてしまった札は古書店員の相場勉強として、また、お客様の無言の叫びを代弁してくれたものとして概ね受け容れられています。
(だからといって、この記事を読んだ方は実践しないでくださいね。笑)


お客様のお叱りには「古書と自分の価値を認めて欲しい」というものや、「古書にもっと頑張ってもらいたい」というものまで千差万別ありますが、お客様のお叱りに共通することは『古書への期待』が込められているように思うのです。その期待に応えられるものは全身全霊で応え、またジャンル違いなどで応えられないことを丁寧に伝えるのも期待への応え方なのだと思います。

お叱りを受けないよう、これからも商売に精進して行きたいと思います。いつもご声援ありがとうございます。

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もし、売りたい本、買いたい本がございましたら
「あなたの古書への期待に応える古書店:大山堂書店」
までご連絡ください。

フリーダイヤル 0120-645-410
(大山堂書店古本見積古書買取専用連絡先)

http://taizandou.com

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お客様によって育てられている古書店、大山堂書店。

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