吾が心を知る
「悟」という字は、忄(りっしんべん)に「吾(われ)」と書き、「吾が心を知る」「迷いから覚める」ことを意味します。
「吾が心」が自分だけを見ていると、我儘(わがまま)になり、周囲に迷惑をかける人間になってしまいます。
「吾が心」が世の中全体を見渡して皆と助け合っていくことができれば、この世界は「浄らかな国=浄土」となることでしょう。
「吾が心」がどちらを向いているかを知り、この世界を浄土にするような道を歩むのが仏道修行です。
12月8日は「成道会」です。
お釈迦さまは六年の修行の末に、苦行によよって人生の苦しみから逃れる方法を得ることは難しいと考えました。
そして菩提樹の下で悪魔の誘惑や攻撃をものともせず、明けの明星を眺めながら、十二月八日の夜明け頃、ついに涅槃の境地=悟りに達したのです。
人生の苦は自分の心が作り出したものであり、思うままにならないと受け止めることで苦悩から開放されると真理を解明され、悟りを開かれました。
そっと後押し
悟り 成道会