餓鬼を鎮める
7月3日永寿院の施餓鬼にて、福島県双葉町妙勝寺副住職 瀬戸隆寿上人よりご法話をいただきました。
福島第一原発から3㎞に位置する妙勝寺は帰還困難区域に指定されています。
避難した方がたには、健康や経済問題・家族内のもめごと・避難民と地元民の軋轢・差別など、想像もしなかった問題が生じています。
カロートから取り出したお骨の放射線量が高ければお墓の移転もできずお墓参りもできません。
当たり前の生活がいかにありがたかったかを実感しているそうです。
当たり前の生活が失われたときに、心の中の餓鬼が現れます。
施餓鬼供養とは懺悔と感謝によって、自分の心の中の餓鬼を鎮めること。
心の中の仏を保つためにお題目を唱えることが大切です。
福島で起きていることは、いつどこででも起こりうることです。
非常時に対する物心両面の備えをして、自分の中の餓鬼を鎮める修行を心がけることが何より大事だと教えていただきました。
施餓鬼法話
双葉町妙勝寺 瀬戸隆寿