久遠のいのちに生きることこそ 人生における一大事である 「是の人仏道に於いて 決定して疑いあることなけん」 神力品 寿量品

「是の人仏道に於いて 決定して疑いあることなけん」

「妙法蓮華経如来神力品第二十一」の一節です。

法華経第十六の寿量品で、仏さまのいのちが永遠(久遠)であることが証明され、同時に私たちのいのちもまた永遠であることが説き表されました。
そして神力品に至って、仏さまは私たちに真実の悦びを与えるために十種の神力を表わし、法華経を信仰していく上での目標を示され、そこまでの道筋には二つなく、唯一つの道しかないことを説かれました。
この経を信ずれば必ず成仏することが出来る、と仏さまは請け負われました。
しかしその境地に到達するには大変に辛く、永い道のりであるとも言われ、その上で私たちの心の持ち方を細かく説き示されたのであります。

法華経は仏さまのご真意がありのままに説き表された教え、つまり法華経の一字一字が皆仏さまなのです。
この仏さまである一字一句を自分の都合のいいように解釈するのであれば、仏さまのご真意をお伝え下さった日蓮聖人のお心までも曲げてしまうことになりかねません。
だからこそ仏さまは、このみ教えの一つひとつを見逃さぬように、常に迷いや疑いを起こすことなく一途で強い信仰を持ち、一心に励みなさいと言われているのです。

実生活の中で常に永遠(久遠)のいのちを心身に感じ、自らの行いとしていくことで、わが喜びが真実の悦びへと移り行くのです。

法華経

神力品 寿量品

久遠のいのちに生きることこそ 人生における一大事である「是の人仏道に於いて 決定して疑いあることなけん」