お寺アート展「気韻生動(きいんせいどう)」
東京オリンピック2020がなんとか無事に閉幕しましたが、コロナウイルスの猛威は勢いを増しているようで、心配が尽きませんね。
さて、連日の猛暑が続く都内。永寿院にて、新進気鋭のアーティストによるアート展が開かれました。http://www.eijuin.jp/News/view/1/886
お寺という静かで落ち着いた環境、庭園の見渡せる和室。
美術館とは一味違う気楽さも、お寺での展覧会の魅力でしょう。
池上本門寺を散策中に、ふと見つけたアート展に興味を感じて、初めて永寿院を訪れた方もいらっしゃったようでした。寺院でも、アート展なら敷居が低く入り易い。
展覧会という親しみやすさで背中を押してくれます。
東洋芸術家6名による個々の表現
永寿院の玄関で靴を脱いで廊下を進むと、深緑の庭園を眺めることのできる広々とした和室が広がります。
和室の壁面には、若い芸術家が自分と向き合い語りつくした、熱のこもった作品が並べられていました。
力強い龍、優しい龍の雰囲気を感じる作品の対面には、鉄を使った東洋的イコンのような作品が並びます。
さらに襖を超えると、岩絵の具の美しい色の波や雲。
絵に見とれていると・・・足元に、ユニークでユーモラスな造形の陶の数々が並んでいます。
奥には永寿院の副住職の吉田尚央さんのエッチングの様な繊細で力強い作品も。
東洋の個性豊かな6名の表現作品に、若さへの憧憬を感じながらアート展を味わいました。
猛暑とコロナ禍とで鬱々と家に籠りがちな今夏ですが、8月のお盆中の池上散歩のちょっとしたアクセントとして、お寺でのアート展を覗いてみてはいかがでしょうか。
暑い夏にふと吹く風のように、清涼感を感じられることでしょう。
自己の内にある想い、内面に静かに燃える炎を表現した東洋の6人のアーティストによる小さな展覧会。11日~15日までで入場無料です。
お寺で少し涼みながら、アートと庭園を眺めるのもいいものです。
マリーゴールドが咲く万両塚
お寺でのアート展を見た後、お隣の万両塚も散策してみました。
ちょうど今は、マリーゴールドが満開の時期。
黄色や橙のマリーゴールドに囲まれた万両塚は、いつもより少し優しい雰囲気に満ちていました。
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気韻生動(きいんせいどう)
気韻生動とは、芸術作品に生き生きとした生命感が溢れていることを意味します。
この言葉は中国南斉の画家謝赫が初めて用いてから、現代にいたるまで、東洋芸術の根底にある価値観です。
本グループ展では、そういった作品の持つ「気韻」を、深く観じていただくために、寺院という特別な空間にて開催いたします。
期日;令和3年8月11日(水)~15日(日)11:00~19:00
会場;永寿院書院 東京都大田区池上1-19-10
※入場無料・申し込み不要
http://www.eijuin.jp/News/view/1/886
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お寺でアート展を楽しむ~永寿院にて
アート展 お寺