寺ネット・サンガ~三囲神社と弘福寺めぐり 寺ネットサンガのミニツアー 三囲神社 三囲神社 寺ネットサンガ 永寿院
寺ネット・サンガ~三囲神社と弘福寺めぐり
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2022-03-29 ウェブ新聞社 取材班
寺ネットサンガのミニツアー 三囲神社
2022年3月26日(土)に武蔵野文化協会さんとのコラボ企画「言問団子と黄檗宗弘福寺をめぐる」が開催されました。
武蔵野文化協会さんは寺ネット・サンガ代表の永寿院万両塚の発掘をしていただいている松原さんが参加されています。今回はスカイツリーのおひざ元、墨田区向島周辺を案内くださいました。
桜の花が咲き始めた都内。この日はあいにく風の強い桜ぐもりの一日でしたが、参加者の皆さんと談笑して歩きながら散策を楽しみました。
東武線とうきょうスカイツリー駅に集合し、三井家ゆかりの三囲神社に向かいました。私は「みついじんじゃ」だと思っていたのですが「みめぐりじんじゃ」と読むのだそう。
三井家は江戸時代に越後屋を創業した豪商です。三井の井を□が囲んでいるということで“三井家を守る”ということ。また、向島が越後屋のあった日本橋から鬼門になる東北の方角に位置していたことから三井家の守護社となったのだそうです。
境内を入ると狛犬のお隣にはあのライオンの像が!池袋の三越があったころに三越デパートの前に鎮座していたライオン像をこちらに移したのだそうです。スフィンクスのようなお役目を狛犬の隣で守っているのでした。
境内はなかなか趣があり、裏手には三角鳥居があったり、お稲荷様のお社がいくつもあったりと不思議な空間が広がっています。思わず金運アップのご利益を期待してしまいました。
黄檗宗 牛頭山弘福寺へ
ゆっくりと三囲神社を散策した後は、黄檗宗弘福寺へ。
三囲神社から歩いて5分ほどの場所に牛頭山弘福寺はありました。
三大禅宗である曹洞宗・臨済宗・黄檗宗。黄檗宗は中国臨済宗の僧である隠元隆琦が開祖です。この日は弘福寺副住職がお寺の説明をしてくださいました。
まずは正門を入って右手にある「咳の爺婆尊(せきのじじばばそん)」の由来のお話を伺いました。丸く削られた石の彫物は、それを作った風外慧薫禅師の名前から、“風の外”ということで風邪に効くと信じられて信仰されてきたのだそう。参加者それぞれがかわいらしい笑顔の爺婆像に風邪予防のお参りをした後は本堂の中へ。
本堂に安置されている釈迦如来像や、建物内の諸物の解説を聞きながら間近で拝観させていただくなど、本堂内をじっくりと拝見できるのは寺ネットサンガのお寺巡りイベント特徴です。楽しく元気な副住職の説明とともに弘福寺を開山した鉄牛道機和尚のお像や、黄檗宗に特徴的な反り返った蓮の花びらを備えた釈迦如来坐像を拝見しました。カメラやスマホを片手に写真を撮りながら皆さん熱心に見ていらっしゃいました。
黄檗宗では現在も近世中国語の発音で読経されていて、これを「黄檗唐韻(とういん)」というのだそうですが、本堂で副住職が黄檗唐韻(とういん)で般若経を読経してくださいました。聞きなれた般若経が全く違った印象で聞こえたのが新鮮でした。
その後、境内脇にある禅寺ならではの美しい日本庭園を眺めたり、おみくじを引いたり、境内の池田冠山のお墓を見たりして解散となりました。風の強い午後でしたが、帰りには隅田川沿いに咲き始めた桜並木を愛でながら帰る方、言問い団子を目指す方とそれぞれの楽しみへ。向島周辺をめぐる有意義な散策でした。
「言問団子と黄檗宗弘福寺をめぐる」ミニツアーを終えて
コロナ禍で昨年はイベント自体が出来ない状況でしたが、今回のミニツアーに参加された会員の皆さんそれぞれ、久ぶりに会えた喜びに話が弾んだようでした。
とはいえ、まだまだコロナの状況は収まっては居ません。寺ネットサンガでは人数制限なども図りながら少しづつイベントを企画していきたいと思っています。
皆様もどうぞごくれぐれも自愛ください。
寺ネットサンガの「言問団子と黄檗宗弘福寺をめぐる」ミニツアー
三囲神社 寺ネットサンガ