平成24年8月25日、寺ネット・サンガ 夏の特別企画「怪談&きもだめし」が永寿院を会場に開催されました。
寺ネット・サンガでは「坊コン」「仏教ひとまわりツアー」など、仏教やお寺・僧侶と一般の方々の縁を結ぶ活動をしてきました。
その一環として、お寺でご先祖さまと対話をしていただけるような構成で「きもだめし」を企画しました。
まずはじめに参加者全員で写経をしました。
写経作法にのっとり、お題目を唱え、塗香でお清めをして、お題目を書写し、先祖代々追善と為書きをします。書写した紙を灯明を入れる筒に貼付けます。
その灯明を万両塚に献灯するのが「きもだめし」です。
次に本堂で怪談を聞く。灯明の灯りの中で僧侶3人と一般2人が順に怪談話を披露。
「皆さんのそばにいる霊が事故を起こさないか、事務局として心配です」という主催者側の話が一番怖かったと多くの参加者の声でした。
ご先祖さまも諸々の霊魂も、きちんと接すれば何も怖いことはないと、皆で太鼓に合わせてお題目を唱える「唱題行」をしている間に、二人ずつ万両塚へ献灯に。
当日は本門寺五重塔前で「Slow Music Slow Live‘11 in 池上本門寺」という屋外コンサートも開催されていました。
万両塚にも200個のキャンドルを設置、スローミュージックのBGМと月明りとキャンドルの中、万両塚を一周。
怖くない「きもだめし」ではありましたが、お題目にふれ、ご先祖さまと対話を楽しんだひとときになったのではないかと思います。
お寺という非日常の中で、いのちを見つめる機会を作っていくことが寺ネット・サンガの活動だと感じています。
「交友録」にも参加者の感想が掲載されます。
怪談ときもだめしについて
きもだめし 怪談