1日目
日蓮聖人のご命日は10月13日。
その2日前の10月11日から3日間、池上本門寺では五座の法要が営まれました。
今年は731回目のご命日です。
11日の法要
午前11時 「歴代聖人並びに池上法類・池上護山会会員先師報恩法要」
本門寺の歴代の住職と、本門寺に縁のあるお寺の住職や様々な形で尽くしてくださった先師で亡くなられた方々に感謝の思いをお届けする法要です。
雅楽・声明を取り入れた音楽大法要です。
午後2時 「納経十種供養式法要」
本門寺写経会の皆さんが1年間で書写した「法華経二十八巻」を奉納する法要です。
十種類の供養の品物又は形式(華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・幡蓋・衣服・伎楽・合掌)をもって書写した経巻に供養します。
雅楽・声明を取り入れた荘厳な法要です。
2日目
12日の法要
午前10時 「宗祖御更衣法要」
日蓮聖人の御尊像のお衣更えの法要です。
麻の夏物から絹の冬物にと、お衣とお袈裟をお着替えいただきます。
本門寺では4月28日と10月12日の年2回がお衣更えの法要を営みます
読経中に、役僧によりお厨子の中で法衣と袈裟のお着替えをいただきます。
動かない木製の御尊像なので、パーツに分かれたお衣を針と糸で役僧が縫い合わせています。
今なお生きている日蓮聖人にご給仕をする心が、700年以上も受け継がれている行事です。
午後2時 「宗祖報恩御逮夜法要」
「逮夜」とはご命日前夜のこと。
法華経とお題目の信仰を私たちに教えて下さった日蓮聖人への報恩感謝の思いを込めておつとめします。
午後6時以降 「万灯練供養」
花を飾り、灯りを入れた層塔形式の万灯を押し立て、纏を振り、団扇太鼓をたたき、お題目を唱え、行列を組んで参詣する万灯講中が全国から集まります。
大堂内では深夜まで団扇太鼓をたたきながらお題目を唱え続けています。
3日目
13日の法要
日蓮聖人が亡くなられた時刻(10月13日午前8時)、本門寺大堂で「臨滅度時法要」が営まれます。
前夜、万灯供養が行われ、山鳴りのように響いていた太鼓の音も消え、堂内は張りつめた静けさの中にあります。
法要の中頃、日蓮聖人がご入滅の時に弟子の日昭聖人が打ち鳴らされた「臨滅度時の鐘」をお導師によって打たれます。
鐘の音を聞きながら、参列者一同ご入滅の往時をしのぶ、厳粛なひとときです。
法要ののち、日蓮聖人の墓所「御廟所」を参拝して3日間のお会式法要は終了しました。
お会式について
お会式 池上本門寺