今宿本立寺本堂建設記録② 上棟式 棟梁奉行

上棟式

11月24日、本立寺本堂上棟式が営まれました。
午前中にわか雨が残っていましたが、午後にはすがすがしい秋晴れとなり、工事関係者・檀信徒ともに上棟を祝います。

上棟式は建物の躯体が完成し棟木が上がったところで、神仏に祈りをささげ、工事に携わる人々の慰労を兼ねて執り行う儀礼です。

初めに紅白の幕を張った内陣にて、日蓮宗の儀式にのっとり上棟の法要を営みました。
住職・先代・修法導師・私の4人の僧侶がお経を読み、修法導師が木剣を振り修法を行い、皆でお題目を唱えます。最後に導師の住職がこれまでに工事が無事に進んだ感謝と、竣工に至るまでの加護を願い、末永く幸多きことを祈る「祈願文」を読み上げます。

今宿本立寺本堂建設記録② 上棟式 棟梁奉行

棟梁奉行

僧侶による法要の後、棟梁はじめ職方が正面足場に上り、棟梁奉行を営みました。

酒・塩・米、餅・菓子、野菜・魚・乾物などをお供えし、棟梁が祝詞をあげます。

そして中盤に、棟梁が「千歳棟」「万歳棟」「永々棟」と唱えながら、槌打ち役に合図を送ります。
槌打ち役は、屋根の頂上にて木槌で棟木を打ち固めます。
未来永劫このお堂が栄えていくことを感じさせる槌音でした。

祭儀終了後、足場の上から餅を撒きをしました。
参詣の檀信徒や近隣の方々は、大喜びでお餅を拾って帰りました。

今宿本立寺本堂建設記録② 上棟式 棟梁奉行

祝膳

儀式の後、樽酒を開け、職方さんたちに振舞います。
あっという間に二斗樽が半分になってしまいました。
棟梁の歌に手拍子で盛り上がり、楽しい宴の席でした。

建築関係者の仕事に感謝し、完成まで無事に工事を進めていただけるようにと、施主側の住職をはじめ檀信徒一同の思いがお酒を一層おいしくしたようです。

上棟式について

上棟式 棟梁奉行

今宿本立寺本堂建設記録②上棟式