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自分史と弔辞

自分史をまとめる
市販のエンディングノートには、誕生・学校・仕事・結婚・家族など、人生を振り返り自分史をまとめるページがあります。

たくさんの人のおかげで今の自分がある事に気づいたり、過去を見つめながら進むべき道を見定めたりと、多くの発見があるかと思います。

あなたの人生の記録が、遺された親しい人たちの心を癒すために役立つかもしれません。
自分史をまとめながら、押入れに詰め込んだアルバムや荷物を整理することもできるでしょう。

●自分の弔辞を書く
最近の葬儀では、弔辞が読まれることがまれになりました。
弔辞は故人に捧げるお別れのメッセージです。故人との思い出を披露し、その人生を讃え、死を悼み冥福を祈り、遺された方々の悲しみを慰めるものです。

当然のことながら、自分の葬儀では弔辞を聞くことができません。
でも、自分の葬儀を想像しながら、生きているうちに弔辞を書いてみると思わぬ発見があるものです。

まず、これまでお世話になった方の中で、弔辞を読んでもらいたい人を想定します。職場の上司、学校の恩師、先輩、後輩、親族等、あの人なら自分をどう評価してくれるだろうかと顔を思い浮かべて見ましょう。お世話になった人との出来事が思い起こされるのではないかと思います。

人生の絶頂で輝いていた時代のこと、悩み苦しんでいたときに手を差し伸べてもらったこと、ご自身の人生を表現するのにふさわしいエピソードを自分史の中から探してください。
そしてさらに客観的に自らの人生を分析して、文章にしてみましょう。

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自分をほめる弔辞

弔辞では悪いことは言いませんから、よいところだけを拾い出して、恥ずかしいぐらいに褒め上げて、自分の長所を強調しても面白いでしょう。
逆にその裏側の葛藤を自分で分析することもできるかもしれません。

誰が弔辞を述べるかでも内容が変わってきます。
そりが合わなかった上司が実は自分を評価していたとか、誰も知らないはずのあなたの善行を隠れてみていたとか、自分で良いほうに書きあげてもいいでしょう。

あなたの最高の一面を見つけ出せば、生きる自信につながると思います。

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自分を採点する弔辞

より客観的に自分の人生を見つめるために、今は亡き方々に自分の人生を評価してもらうという立場で書くのもよいかもしれません。

亡き父親が今の自分を見たら、あこがれていた歴史上の人物はなんというだろうかなど、想像を膨らましてみるのも面白いと思います。
目標としていた人物と自分の人生を比べて、足りないこと、やり残したことを見つけてください。

私は自分に甘く自画自賛は得意なのでほめる弔辞はいくらでも書けますが、採点の弔辞は今は亡き師僧なら何と言われるか、評価していただこうと思っています。

今日、11月30日は永寿院先代 豊田辨惠上人の20回目のご命日です。
豊田上人の弔辞を読み返し、そのお人柄をしのび、お参りをさせていただきました。

私もこの20年間の採点をしてみます。
皆さまもゆっくり自分の弔辞に挑戦してみてください。

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