実践社会活動研修会 第1講・第2講 寺院の活動

第1講・第2講

6月4日、日蓮宗宗務院にて日蓮宗の若手僧侶を対象に社会の平和と福祉に寄与し、社会浄化に積極的に活動できる人材育てることを目的に「実践社会活動研修会」が開催されました。

第1講は、共同通信社 宗教担当論説員の西出勇志氏による「寺院の社会的意義と役割について」。
東日本大震災以降、宗教、仏教・寺院の活動に注目が集まり、宗教者による、寺の外の公共空間で、信者以外を対象に、布教をしない寄り添いケアに注目が集まっているとのことです。
そして、災害復興支援をはじめ様々な宗教者の活動を紹介していただきました。
しかし注目されているといっても、まだまだ世間は宗教に無関心です。
知らない人、誤解をしている人たちに、いかに「伝える」かが大きな課題だと感じました。


第2講は、曹洞宗総合研究センター副主任研究員の小杉瑞穂師による「『shojin-project』東京禅僧茶房活動について」。
曹洞宗の若手僧侶の研修機関である「曹洞宗総合研究センター」の対外的な活動を自主的に企画した『東京禅僧茶房』の紹介です。
若い女性をメインターゲットに、パネルや印刷物をデザインの段階から僧侶が作り上げるのが最大の特徴です。写真の撮り方、冊子のレイアウト、展示パネルの作成まで、僧侶もここまでハイセンスなデザインができるのだと驚かされました。

「実行=まず始めてみる」「持続=できるだけ続けてみる」小杉師のこの二つの言葉が心に残りました。
1枚目の写真は「東京禅僧茶房」のパネル展示です。

実践社会活動研修会 第1講・第2講 寺院の活動

第3講

第3講は、「自死に向き合う」と題して、私が講師を務めさせていただきました。
「自死・自殺に向き合う僧侶の会」の活動紹介をして僧侶の役割を伝えさせていただきました。
後半は、「分かち合いの会」を想定したワークショップを行い、自死によって大切な方を亡くされた方々の気持ちに思いを馳せる体験をしていただきました。

葬儀や法事の場で僧侶は常に自身の死生観・宗教観が問われています。
自死に向き合うことで、さらに厳しく死生観・宗教観が問われます。
僧侶として、人間として、亡き方々からたくさんのことを教えていただいていることを肝に銘じなければなりません。

実践社会活動研修会

実践社会活動研修会 寺院の活動

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