仏の種
道ばたの小さな花を見て、いのちに尊さを感じたり、
目に見えない大いなる存在に手を合わせたりすることがあると思います。
そんな、言葉では言い表せない感覚、感謝の想いといったものが、実は仏に成るための種だと思うのです。
逆に、この世には神も仏もいないのかと、運の悪さを嘆いたり、科学的に証明できないことは一切信じないと、神仏を否定する気持ちもまた、仏の種だと思います。
なぜならば、何をやってもうまくいかず悩んだり、証明しようととことん追求して、神秘の世界に迷い込んでいるとき、その人のそばには、いつも仏さまが寄り添って下さっているからです。
悩んでいる時、それは実は仏さまの方から種を蒔いてくださっている時だと思うのです。
仏の種を持っていることに気づかずにいるのが私たちです。
畑を耕し、種を植えて、水をやり、養分を与え、大事に育てるように、たくさんの人に会い、様々なことを学び、じっくりとあなたの種を育てましょう。
種が芽を出し、花が咲き、実を結ぶように、いつかあなたも仏に成るときが来るはずです。
きょうの説法
仏の種 仏に成る