どうして合掌するの?
あるご法事での出来事です。
「どうして合掌するの?」と男の子に聞かれたお母さんは、こうお答えになっていました。
「もう会えない大好きな人とも、こうして手を合わせると心でお話しできるのよ。
お母さんは、亡くなったあなたのおばあちゃんから教えてもらったの。
今日は、おばあちゃんとお話するためにお寺に来たのよ。
あなたも大人になったら、子供に教えてあげてね」
おそらくそれは、言葉で教えられたものではなく、合掌する姿から伝えられた仏の種だと思います。
親から子へ、子から孫へと受け継がれる合掌の心。
仏の種が育ち、花咲き、実が成り、種を落とす。
それを繰り返すことが、いのちの営みであり、生きることだと感じた瞬間でした。
「どうして合掌するの?」その答えはいろいろあると思います。
日常、思わず合掌してしまったとき、その答えを考えてみてください。
あなたの心の中の仏さまを発見できる合掌の物語があるかもしれませんよ。
合掌
合掌 合掌の物語