訃報の送り先 あなたが参列したい葬儀 訃報 家族葬

あなたが参列したい葬儀

昨今、弔問客が数百人という葬儀は少なくなりました。かつてのように弔問客の対応に追われ、遺族は悲しんでいる余裕もなく、費用がかさみ、「葬儀は要らない」という声まで聞くようになりました。そして、葬儀の縮小化は進み、家族葬・直葬など小人数の葬儀が増えています。
そのような流れの中、大切な友人やお世話になった大事な人が亡くなったことを知らされず、きちんとお別れができなかったという方も多いかと思います。
精一杯の介護をして親を見送った友人に労いの言葉をかけるために葬儀に参列したいなど、故人と面識がなくても参列したい葬儀もあるかと思います。
また、友人の葬儀に参列し人生観が変わったという団塊の世代の方の声を耳にしたこともあります。若いときは考えたこともない「死」や「葬儀」を自分の事として考え、死後の事や宗教について思いを巡らすようになるきっかけになり、できる限り友人の葬儀には参列したいと考えるようになったそうです。
葬儀に参列はしないまでも訃報が届いたとしたら、一人で冥福を祈るとか、友人だけで集まって偲ぶ会を開きたいとか、そんな関係の人はいませんか。
迷惑をかけたくないので自分の葬儀には誰も呼ばなくてもよいと考えている一方で、自分に対しては訃報だけでも送って欲しいというつきあいの人もいるのではないでしょうか。


あの世で再会したい人

あなたより先に亡くなった方の中には、あなたの人生に大きな影響を与えた大事な人が何人かいることでしょう。祖父母・両親・恩師・先輩・上司・師匠、配偶者や恋人、先に逝った子供、歴史上の人物や有名人。そんな方々と、あの世で再会できると思いますか。
あるいは、あなたが先に逝って、あとから来ることになるかもしれない大事な人とも再会したいと思うでしょうか。
あの世なんてないという方もあるかもしれません。あの世で会いたい人に会えるという保証もありません。ただ、先に逝った人のために祈り、自分が逝ったときにはきちんと送ってもらうことで、この世とあの世の新たな関係がはじまるのだと思います。一通の訃報がないとその関係を築くこともできません。


訃報の送り先

あなたの人生をふり返って、あなたがお別れを告げたい人、あなたの人生の締めくくりを報告したい人、まずその人たちの名前を挙げてみましょう。
次に、あの世で再会したい人の名前をリストアップしてみましょう。
さらに義理でも来なければならない立場の方や、面識がなくても来てくれるかもしれない子どもの仕事先の人の事などにも思いを巡らしてみましょう。親しい方々の顔を思い浮かべ、葬儀に呼んで欲しいだろうなと思ってくれている人の名前も挙げておくとよいかもしれません。
中には来て欲しくないという人もいる事でしょう。それもまたあなたの人生の一コマです。
訃報の送り先を考えながら、あなたの一生分の人間関係をおさらいしつつ、先に逝った人たちと「自分の葬儀」を見下ろす姿を想像してみると新たな発見があるかもしれません。

まんだらエンディングノート

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訃報の送り先あなたが参列したい葬儀