中道法類先師報恩講  法類について 中道法類 法縁

法類について

江戸時代、日蓮門下では全国各地に檀林(だんりん)とよばれる僧侶の教育養成機関が創設されました。檀林には修行僧が寝泊まりするいくつかの学寮が開設され、学寮は互いにその秀逸を競い合うようになります。
弟子はその師匠が出た学寮に入るようになり学系が固定していくと、ある寺の住職はどの学寮の出身者に限るということや、寺の格と僧階(僧侶の階級)などが定められた法類制度が定着しました。
池上本門寺を本山とする本末の系列は、千葉県下総の「飯高檀林」の流れで、「中道法類」と「芳師法類」の二つに分かれ、更に中道法類は7つの法縁に分かれて、現代まで脈々とつながっています。
池上の法縁には大本山池上本門寺と5つの本山寺院があり、大本山・本山の住職(貫首)は各法類の代表者が協議の上決定する仕組みが確立されています。

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中道法類先師報恩講

中道法類の祖・守玄院日顗聖人は、飯高檀林化主を経て池上本門寺第25世貫首となり、学者・説法師・教育者として大きな業績を残されました。その報恩のため、毎年ご命日の前日にあたる11月2日、中道法類7法縁の流れをくむ僧侶が集まり、日顗聖人の位牌所である池上中道院にて法要を営みます。
本年も、本門寺酒井日慈山主を導師に40名ほどでおつとめをしてまいりました。

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法縁

法類のことを「法縁」ともいいます。血縁ではなく、師匠から弟子へと伝えられる教え・法の縁です。
現在では親子で師弟関係を結ぶことも多くなっていますが、かつて僧侶が妻帯しなかった時代には、お寺の後継者となるのは弟子でした。
どのお寺でも代々の住職の名前はほぼわかります。それぞれのお寺が属している法縁もわかります。
数百年にわたる教えの広がりが現代にまで伝わり、先師の思いを受け止めて、未来に受け渡す責任を感じます。
一般社会では感じられない、お寺ならではの深いつながり。
それが法縁です。

法類について

中道法類 法縁

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