塔婆の足元
永寿院では、環境問題への取り組みとして、多摩産材の杉塔婆を使っています。
(関連記事 http://www.eijuin.jp/News/view/1/132)
この秋から塔婆の形状も変えました。
土に突き刺してさして立てていたころの名残で、塔婆の足元がとがっていました。
しかし、昨今の墓地には塔婆立が設置してあるので足元をとがらせる必要はありません。
彼岸や施餓鬼の法要の際に不安定で倒れてしまうこともありました。
そこで、まとめて立てかけても安定するようにと、足元を平らにした塔婆を採用することにしました。
塔婆とは
お釈迦さまのご遺骨(舎利)を安置し供養するために建てられたストゥーパが塔婆の語源だといわれています。
インドでは土でつくられたストゥーパが、中国・日本へと伝わり、木造の五重塔になりました。
また、ストゥーパの中心に安置されていた舎利を納める舎利瓶が石の五輪塔となり、各財に刻みを付けた各党場となり、さらに板塔婆になりました。
その成り立ちからしても、塔婆の足元は平らであるほうがよいわけです。
杉塔婆
杉塔婆 塔婆