花まつり お花見ツアー
平成29年4月1日、本門寺「春まつり」の会場を住職とめぐる「お花見ツアー」が開催されました。
当日は雨模様で寒空の下、桜も一分咲きと、お花見日和には程遠いものがありましたが、15名ほどの参加者とともに、本門寺の境内の桜を愛でながら歩きました。
13時から五重塔で営まれる「平和祈願法要」に、イヤホンガイドで住職による法要の解説を聞きながら参列。
平和祈願と参加者の諸願成就のご祈祷を受けました。
本門寺と桜
かつて寺の境内に植えられる樹木は、マツやスギなど建築材や肥料・燃料として利用できる樹種が主流でした。
江戸時代中期、八代将軍吉宗が花見を奨励し、娯楽として定着するようになると、お寺の境内にも桜が植えられるようになります。
「江戸名所図絵」の本門寺境内にも多くの桜が描かれています。
江戸時代に植えられていたのはヤマザクラでした。
江戸時代末期になると、染井村(現代の豊島区)でエドヒガンとオオシマザクラを掛け合わせソメイヨシノが生まれ、明治になってから日本中にソメイヨシノが植えられるようになったそうです。
明治時代の本門寺の写真には、五重塔参道の杉の巨木の並木とお堂の前の桜が写っています。
空襲で焼かれた境内に戦後植えられたのがソメイヨシノでした。
そのソメイヨシノも樹齢60年ほどとなり、台風や積雪で倒木が続き、手入れの重要性を感じます。
他にも笹部桜・枝垂桜・十月桜など様々な種類の桜を見ながら散策をしました。
お花見ツアー
お花見ツアー 五重塔