台風24号
平成30年10月1日深夜、東京を通過した台風24号による強風の影響で境内の樹木数本が倒れました。
毎年春の彼岸にピンクの花を咲かせて春を告げていた「寒緋桜(カンヒザクラ)」も大玄関の雨樋をつぶすように倒れていました。
ほかにも梅の古木や、昨年倒れかけたミカンの木など、合計5本が傾いていました。
根の病
寒緋桜の幹の太さは30センチほど、樹高は約6メートル。
根元を見ると根が腐敗しており、今年花が咲かない枝があったのも根っこの病気が原因だったのかと思い当たりました。
病で弱っているところに、強風を受けてこらえきれずに倒れた桜。
日頃の養生を怠ると非常時に耐えられないものだと教えてくれた気がします。
桜の根の半分は生きており、根元部分から生える「ひこばえ」と呼ばれる若芽も残っていました。
この「ひこばえ」が育って再び花を咲かせる日が来ることを祈るばかりです。
在りし日の寒緋桜
毎年、華やかな花を咲かせる木だったので、よく名前を聞かれました。
そのたびに、沖縄桜とか琉球桜と答えていましたが、倒れてから調べてみると、寒緋桜が正しかったようです。
沖縄で「桜」といえばこの寒緋桜を指すとのことで、沖縄では1月から2月に開花、関東地方では2月から3月にかけて花を咲かせるそうです。
台風
台風24号 寒緋桜