諸行無常 諸行無常を受けとめる 常住

諸行無常を受けとめる

「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす」

栄華を極めた平家一門が滅亡したことを、仏教の真理の一つ「諸行無常」になぞらえて詠じた『平家物語』の一節です。
この世の中のあらゆるものは変化・生滅してとどまらない。権力や生命を含むすべては消えていく。
虚しさや儚さの例えとして日本人の心に刻まれています。
すべてのこと(諸行)が、変化し続け(無常)、自分の思い通りにならないから「苦」が生まれます。

諸行無常」の中で思い通りにならないと悩むりより、「諸行無常」をありのままに受けとめていけば、「苦」から離れることができるというのが仏さまの教えです。
「無常」の反対は、「常住(常に変わらないこと)」、つまり仏さまの悟りです。
常住」の仏さまのお声を聴きながら、「諸行無常」のこの世の中を生き抜いていくために、ともに
お題目の修行に励みましょう。

今日の説法

諸行無常 常住

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