春眠暁を覚えず
お坊さんは早起きが得意だと思われていますが、私も寒い日は布団が恋しいし、前の晩に深酒をしていたら起きるのがつらいです。
でも、誰でも旅行に行くときは、いくら朝早くても起きられますね。
大事な仕事や試験があるときは、前の晩いくら遅くても、余裕を持って起きられるのではないでしょうか。
そういうときは、興奮、あるいは緊張しているときですね。
いつも通りの日常が始まる朝には、それほど興奮も緊張もない。
毎日、朝から、やる気や緊張を維持し続けていると疲れてしまいます。
ですから、がんばりすぎて、体と心が悲鳴をあげない程度に、ときには力を抜いてもいいかもしれません。
朝起きた瞬間に「疲れた」と感じているあなた。
がんばりすぎて、自分の許容範囲を超えて、息も絶え絶えにならないように、うまく休むことを考えてください。
春眠暁を覚えず。
布団の中であと五分、あと五分、もいいのではないでしょうか。
ただし、遅刻しない程度に緊張は必要かもしれません。
そっと後押し きょうの説法
朝 布団