いただきます 食事 いのち

いただきます

私たちは生きるために食べなくてはなりません。
「いただきます」ということは、「いのちをいただきます」ということです。
食事は、自分のいのちが何によって支えられているかをしっかりと認識する機会であり、大切な修行の機会でもあります。
食事の仕方によって、その人の育ち方や人格もわかるとも言われます。
不作法な食べ方をする人は、いのちに対する正当な感覚を持ち合わせていないと見られることさえあります。
いのちをいただいていることなど、まるで気にせず、本能のまま、貪(むさぼ)るように口に詰め込む姿を、仏教では餓鬼といいます。
いくら持っていても、すぐまた欲しくなるのが餓鬼の心です。
他人から施してもらっているのに、それを当然のように思うのも餓鬼の心です。
自分の心の内にも潜んでいる餓鬼の心に気づくためにも、「いただきます」と声に出して、支え合い、生かされていることを感じながら、大事に食事を召し上がってみてください。
きっと、人にも、自分にも優しくなって、いただいたいのちを大事に感じることができると思います。


いただきます

食事 いのち

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