下種
一般に「種を撒く」と表現されますが、成仏のもととなる「仏の種=仏種(ぶっしゅ)」は、お釈迦さまが私たちの心に種を撒いて「下さる」ものなので「種を下す=下種(げしゅ)」といいます。
そして日蓮聖人は「南無妙法蓮華経」のお題目の受持が「下種」された種を育むことになるのだとお示しになりました。
自分は悟りを得ることが出来ないと卑下したり、他者を誹謗中傷したりするとき、仏の種は発芽に至りません。
「南無妙法蓮華経」と唱えると、仏の種が芽を出します。
私たちはその芽を大事に育て、自分も世の中も幸せになるように努めなければなりません。
コロナ禍において、何が正しいのか見えなくなり、先行きの不安や疎外感を抱くこともあるでしょう。
そのようなときにこそ、心の中の仏の種を育むように、お題目を唱えることが大事なのです。
お盆には、ご先祖さまや亡き方に手を合わせながら、皆さまの心に下された仏の種が育っているこ
とを感じてください。
そっと後押し
仏の種 種を下す