草木成仏
仏教には『草木成仏』という教えがあります。
「心のない木や草も、仏に成ることができる」という教えです。
教義の話になると、思想的・哲学的なところにまで広がってしまうのですが、むずかしい説明がなくても、春になれば満開の花を咲かす桜や、種の状態で土の中でチャンスを待つ雑草たちには心もあり、仏になる種を持っていると、素直に思えるのではないでしょうか。
そして、素直な心で身の周りの出来事を受け止めると、心がないはずの木や草や土や石の気持ちを感じられませんか。
そのように『草木成仏』を自然に受け止めることができるあなた自身も、すでに仏の種を宿していると言えると思います。
その種から芽が出て、花が咲き、実が成るまで、もうひと頑張りです。
種は、すでにあなたの中にあります。
だから安心して、今日の一日を、明日の一日を大切に過ごしてください。
よく見て、よく学び、よく考えて、丁寧に生きていれば、必ず花が咲き、実が成るでしょう。
草木成仏
種 実が成る