徳を積むことを忘れずに
「金は天下の回り物」、地道に働いて、小さな「徳」を積んでいけば、お金はついてくるものだといわれます。
「感謝の心を忘れない」「自分の都合を優先しない」「他者のことを考える」など、当たり前のことをしていれば「徳」は積めそうな気がします。
しかし、それを忘れ「得」を求めるあまり、人としての道を忘れ、「徳」も失ってしまうことのないように。
「損得」を求めるあまり、人としての「尊徳」も失ってしまわぬように気を付けなければいけません。
法華経の信解品第四に「無量珍宝(むりょうちんぽう) 不求自得(ふぐじとく)」という一節があります。
法華経を信仰し、仏の道にかなった生き方をする人には、求めなくても「仏に成る」という宝を得ることができるという教えです。
つい「得」に目がくらんで「徳」を忘れそうになる私たち。
お題目を唱えながら日々の行いを見直し、「徳」を積む信仰が大切なのです。
そっと後押し
徳 得