二十四節気と七十二候
二十四節気とは、冬至を起点に一年を24に分割したものです。
まず、冬至と夏至が一年を2つに分割。さらに春分と秋分で4分割されて、春・夏・秋・冬となります。
各季節の開始を立春・立夏・立秋・立冬と名付け、8分割に。さらにその8分割したものを3等分すると、約15日の期間で分けられる二十四節気となります。
二十四節気をさらに5日ごとに分けたもので、気候の細やかな変化を表現しているのが七十二候です。
日本は細長い国ですので、地域差が生じますが、この節季を元に昔の人々は生活していたようです。
まさに、自然の変化一つ一つから日を読んでいたのでしょう。
グレゴリオ暦に慣れて、自然の変化に疎くなってしまっている現代人。
旧暦を学ぶことで、ほんの少しでも、自然への関心を持って生活していきたいですね。
11月7日の立冬を前に、秋はますます深まっていきます。
11月2日は旧暦では九月十九日。
第五十五候 楓、蔦黄ばむ。
いよいよ秋も本番となり、草木が枯れる頃となります。
七十二候でも楓や蔦が色づく頃、とうたっているように、紅葉の季節の到来です。
一昨日、東京―新大阪間の新幹線に乗った際、窓から見える野山には、ほんのり赤や黄が色づく程度。
でも、日本は縦長ですから、東北地方は今頃が紅葉真っ盛りでしょう。
これから徐々に錦色に染まっていく秋の景色は南下してきます。
日に日に、木々の葉が赤や黄色の濃さを増してくるのと同時に、次の年の準備となる種を作る植物たち。
柿や栗、銀杏など、結実した樹には鳥たちの姿も見られます。
冬の準備に忙しいのは植物だけではないのですね。
七十二候で季節を感じる
七十二候 二十四節気