七十二候で季節を感じる 五十六候 二十四節気と七十二候 七十二候 旧暦

二十四節気と七十二候

二十四節気とは、冬至を起点に一年を24に分割したものです。
まず、冬至と夏至が一年を2つに分割。さらに春分と秋分で4分割されて、春・夏・秋・冬となります。
各季節の開始を立春・立夏・立秋・立冬と名付け、8分割に。さらにその8分割したものを3等分すると、約15日の期間で分けられる二十四節気となります。
二十四節気をさらに5日ごとに分けたもので、気候の細やかな変化を表現しているのが七十二候です。

第五十六候・・・大地、はじめて凍る。
11月12日は旧暦では、長月の九月二十九日にあたります。

旧暦では今年は調整のための閏三月が入る年で、一年が13か月になる年。
弥生が終わった後、閏弥生があるのです。
その為、昨年よりも春が長く、そのせいで若干秋も長めと思われます。
二十四節気では立冬が過ぎて5日が経ち、関東地方では爽やかな秋風が吹くようになってきていますが、比較的まだまだ、温かく過ごしやすいのも、閏年のせいでしょうか
七十二候では、「大地、はじめて凍る」となっていますが、あまり実感が湧きません。

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七五三

三歳、七歳の女の子、五歳の男の子の成長を願って、十一月十五日に神社やお寺にお参りをするのが七五三です。(地方によって多少違いがあるようです。)
池上本門寺でも、かわいらしく着飾った振袖姿の親子を見かけました。

現在の七五三は新暦の11月15日に祝うか、11月の土日祝日などに行うのが大半ですから、小春日和の穏やかな気候で、着飾る子どもにとっても、親にとっても良い季節。
しかし、旧暦の十一月十五日は、新暦では12月末の頃に当たり、冬本番。
寒さが厳しくなり、お参りに行くような感じではありません。それでも、木枯らしの中、昔の人々は十一月十五日という良き日に、子どもが無事に成長したことへの感謝と今後の無事を祈るために、神社や寺へ参拝したのです。
旧暦は太陽太陰暦ですから、十五夜は満月の日。旧暦の十五日は、かつては二十八宿の鬼宿日(鬼が出歩かない日)で、何事をするにも吉であるとされたのだそうです。
昔の人は、大切な子どもの為に、より良い日を選んでお参りにいったのですね。


七五三という風習は江戸時代の徳川綱吉の子供である、徳松の健康祈願が始まりとの説が有力だそうです。今は、全国的な行事となっていますが、元々は関東地方の風俗でした。
その昔、七歳くらいまでの子どもは、まだ命が定まらない、「あの世とこの世の境にいる存在」とされていたため、「いつでも神様の元に帰りうる存在」という認識だったようです。
一定の成長が確認されるまでは、人命帳にも記載せず、七歳になって初めて正式に氏子とされたのだそう。(参照・Wikipedia)
小さな子供が無事に成長することさえ、なかなか困難な時代だったのですね。

永寿院には、池田光仲と芳心院の次男である池田仲澄の息女のお墓があります。
 http://www.eijuin.jp/history.html#edo1
(このページの一番下に永春院殿妙住日延大童女のお墓の写真があります)
この娘は7歳になることが叶わず、6歳で亡くなりました。
孫娘が亡くなり、芳心院は心から悲しんだことでしょう。
医療の進歩により、現在の子どもの生存率は格段に良くなっています。
それでも、私たちは自分の愛する子どもの健康と成長を願わずにはいられません。
子供への想いは、いつの世も変わらないということなのでしょう。

七十二候で季節を感じる~七五三

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