七十二候で季節を感じる  七十二候 第二候 うぐいす鳴く 七十二候 うぐいす

七十二候 第二候 うぐいす鳴く

七十二候 立春次候 うぐいす鳴く
2月8日~12日頃

立春を過ぎ、旧正月を間近に控えましたが、関東はうっすら雪化粧となりました。暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。
東アジアの多くの国々では農歴や太陰暦などを大切に使っているようです。旧正月を祝日としていない日本が珍しいほど。春節とも言われる旧正月。中国や台湾など多くのアジアの地域で数日休日となり、大勢の人々が帰郷の為に移動するといわれます。このころにアジアへ旅行すると、お休みのお店も多く難儀することが多いそう。それでも、いろいろなアジア地域の旧正月を、実際に見に行くのも楽しそうです。


うぐいす
うぐいすは春告鳥とも言われ、早春に鳴きはじめる春の象徴です。
梅の木に好んでとまることから「匂い鳥」とも。万葉集や古今集にも「梅とうぐいす」が詠まれた歌が多くみられますし「梅に鶯」は花札のデザインにもなっていますね。

うぐいすも若鳥の場合、上手に鳴けないこともあるようで「ホーホケチョ」「ホーホケッツ」と、なんだか笑ってしまうような鳴き方をしているうぐいすの声を聞いたことがあります。今年はまだ聞いていませんが、2月初旬が初鳴日となることが多いよう。

我が家の近くの公園の木々には野鳥が多く見られます。最近はオナガを何羽も見かけました。
春は鳥たちの恋の季節でもあります。雄は盛んに鳴いて雌の気を引くのだそう。うぐいすも「ホーホケキョ」と鳴くのは雄なのだといいます。
伴侶を得て巣作りをし、子を育てる為に早春に鳴きはじめる鳥たちは、生き生きとした生命の繁栄を私たちに感じさせます。鳥の鳴き声が盛んになると、なんだか私たちもウキウキしてしまいますね。

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七十二候 第三候 魚上氷

七十二候 立春末候 魚氷に上る
2月13日~17日頃

魚氷に上る「うお、こおりにのぼると」は、魚が割れた氷の上に跳ねだすこと。
春は万物が動き出す季節です。鳥が風を起こし、暖かな日差しが草の芽を萌えさせる春は、生きとし生けるものが輝きだす頃。魚も同様に、緩んだ氷の上に跳ね上がるのでしょう。

睦月
「睦」とは親しいもの同士が行き交い睦合うこと。家族や親せきが集まるお正月にふさわしい月名です。
「魚の目に水見えず」身近にある存在は魚にとっての水のように、かえって気が付かないもの。空気のような当然の存在となりがちな、身近な家族や親しい人に感謝を伝え、和するに良い月が睦月なのですね。
「魚心あれば水心」とも。こちらが親しみを込めて接していれば、相手もそれに応じてくれるようになります。
感謝の気持があれば、遠い家族にもいつかは伝わるでしょうか。

七十二候で季節を感じる 第二候~第三候

七十二候 うぐいす

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