何況一心聴 解説其義趣 如説而修行 其福不可限
「何に況や一心に聴き その義趣を解説し 説の如く修行せんをや 其の福限るべからず」
法華経『随喜功徳品第十八』の最後の一節です。
「一心に聴く」とは、私たちがただ音楽を耳に聞くというのではなく、一生懸命に仏さまのみ教えを求めようとする心持ちで聴くことであり、「義趣を解説する」とは、仏さまのみ教えの本当の意味を人に説いて聞かせることです。
末法の衆生、安心のための教えである法華経を人のために説くばかりでなく、自分の身にこれを実行して人に模範を示すことこそが「説の如く修行せん」ことであり、そのようになれば、その人の得るべきところの功徳は無量にして無限であると説かれているのです。
ご生涯を法華経に捧げられた日蓮聖人こそ、私たちに模範をお示し下された方であり、そのお心を受け継がれた先師先哲によって常に「説の如く修行をする」ことの大切さを私たちにご教示くださいました。
私たちの唱えているお題目は口先ばかりになっていないだろうか、お題目のこころで他人に接しているだろうか、お題目を受け持っているだろうかと自らに問いかけ続けるお題目修行を心掛けたいものです。
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