寺ネット・サンガ 夏の特別企画 怪談ときもだめし 8月25日 きもだめしの前に入念に準備! サンガ きもだめし 永寿院
寺ネット・サンガ 夏の特別企画 怪談ときもだめし 8月25日
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2012-11-02 ウェブ新聞社 取材班
きもだめしの前に入念に準備!
お寺で「きもだめし」!? ありそうでなかなかない企画。
今回の寺ネット・サンガでは、夏の特別企画として、お寺できもだめしを行いました。
会場となる永寿院に、約40名ほどの参加者が集まり、今回のきもだめしは万両塚(芳心院殿墓所)への献灯がメインイベントです。
まず写経。塗香(手に塗るお香)で身を清め、仏さまをお迎えする準備。
合掌し、お題目を三回。心を落ち着かせてお題目を写経します。
「南無妙法蓮華経」と薄く印刷されているので、写経が初めてでも安心。薄く印刷された文字をゆっくりなぞっていくのですが、ちょっと筆がふるえます。実は私、きもだめしは苦手なのです。
回向文を唱え、合掌し、お題目を三唱。
こうしているうちに、ザワザワしていた心が落ち着いてくるのを感じます。
先ほど写経した紙の裏がシールになっていて、それを献灯用の筒に貼り付け、念のため暗くなる前に、コースの下見へ。夜の暗闇で足元が見えなくなるからです。
これで準備は万端!? いよいよ「きもだめし」の開始です。
永寿院本堂に集まり、5つの「怪談」
永寿院の本堂へ移り、お坊さんを含めた5名の方々の怪談。
この時すでに6時半。外は暗くなっています。
薄暗くした本堂で、ろうそくの炎をゆらぐ中、実際に体験した話や他人から聞いた話、説話など様々な怪談が繰り広げられます。
実話はやはり怖い! 思わずゾッとしてしまいました。
怪談の語り手の微妙な間に、本堂がしんと静まり返り、ろうそくの火の動く影で、本当に何者かが私たちの周囲に集まってくるような感じさえします。お坊さんがいらっしゃるのが心の支えです…。
万両塚へ献灯
怪談の次は、「唱題行」。住職の叩く太鼓の音に合わせて「南無妙法蓮華経」を唱え続けます。
その間に二人ずつ、万両塚に献灯へ。
万両塚にはたくさんのろうそくが灯っており、はるか上空に明るい月が。いつもの万両塚とは少し違う表情です。
万両塚へ献灯をして再び本堂へ戻り、唱題行を続け、全員が献灯を終了してから回向を唱えます。
明かりを点けると参加者のホッとしたような顔が浮かび、こうして無事、全員が「きもだめし」を終了しました。
夜のお寺で、そっと献灯をし、精神を集中して合掌をする。
終わってみると、不思議な気分。何か違う世界に自分が行って、帰ってきたような気がしてくるのです。
怪談の最中はかなり怖かったのですが、終わってみると心が落ち着いた気がします。夏らしい良い思い出になりました!
(記者 D.I)
寺ネット・サンガ きもだめしレポートについて
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