池上本門寺「千部会」3日目
4月28日は、建長5(1253)年に日蓮聖人が初めてお題目をお唱えなさった立教開宗の日です。池上本門寺では、4月27・28・29日の3日間、「千部会」(せんぶえ)が営まれています。
本日4月29日(月)は、午前11時から「子供達の健全育成祈願法要」が営まれました。
堂内には木剣(ぼっけん)の音が響き渡ります。
僧侶が木剣を打ち鳴らし、子供たちの健全な育成を祈ります。
木剣を上下左右に空を切る動作は舞のようにも見え、音と動きによる迫力に圧倒されました!
午後14時からは「世界平和祈願天童音楽大法要」です。
13時半、本殿から「お稚児さん練行列」が行なわれました。お化粧と華やかな衣装に身を包み、小さな「お稚児さん」たちが、雅楽を奏でる僧侶と一緒に大堂に向かってゆっくり進んでいきます。
お稚児さんたち 大役に緊張ぎみ?
お稚児さんたちは、小さなお花を持って参列しています。このお花は、大堂に着いてから御尊像にお供えするお花です。
お稚児さんの中には、どうやら着慣れない衣装に緊張し、帽子を脱ぎたがっている子もいました。
周囲にはカメラを構えた大勢の大人たち…緊張したのでしょうね。
お稚児さん代表の男の子と女の子が、しっかりとした大きな声でお題目をお唱えしています。
一般の参拝者もお坊さんたちも、にっこり微笑みながら小さな子どもたちの成長をお祈りしました。
かわいらしい仕草で、一生懸命お勤めしたお稚児さんたち。
思わず「今日は大役、頑張ったね」と褒めてあげたくなりました!
世界平和を祈って
最近、隣国との緊迫した情勢や、恐ろしいテロ事件などが連日ニュースになっております。
同じ丸い地球の上で、同じ空気を吸って、同じ時代に生きている私たち。
常に不安にさらされて生活している方々が、こうしている今もきっと、世界中にはたくさんいることでしょう。
「世界平和祈願天童音楽大法要」では、東日本大震災により被災された方々への追悼と復興への祈願、世界平和への祈りが捧げられ、法要が終わりましてからも長く合掌されている参拝者の方々の姿が印象的でした。
池上本門寺 「千部会」レポート②
千部会 お稚児さん