仏教ひとまわりツアー「まちのお寺の学校めぐり」妙勝寺 日蓮宗 本覚山 妙勝寺にて 仏教 ツアー 永寿院
仏教ひとまわりツアー「まちのお寺の学校めぐり」妙勝寺
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2015-03-01 ウェブ新聞社 取材班
日蓮宗 本覚山 妙勝寺にて
2015年2月27日(金)、「仏教ひとまわりツアー」第6段第1回が開催されました。寺ネット・サンガ & まちのお寺の学校のコラボ企画です。「まちのお寺の学校」では、「まちのみんなが自由に学び、集う場所」としてお寺を開放し、各種講座を開講しています。
今回「仏教ひとまわりツアー」で訪れた「まちのお寺の学校」は、東京都江戸川区にある「妙勝寺」。
徳治2年(1307)に開山し、700年余の歴史を持つ妙勝寺は区内でも歴史ある古刹として知られています。古川親水公園にほど近い、約4,000坪と大きなお寺です。
境内は自然豊かな美しい景観で、散歩に訪れる地域の方々も多いそうです。広い境内には梅もちらほらと咲いていました。
ツアーの最初に、妙勝寺住職の高松孝行さんからご挨拶がありました。
高松住職は「まちのお寺の学校」をはじめ、地域や社会に開かれたお寺を目指し、精力的に活動なさっているお坊さんです。
セミナーやイベントの会場など、人の集う場所としてもお寺を開放しています。
テキパキとしたお人柄で、「今日は時間も迫っておりますので、さっそくお札作りを始めましょう」と、ワークショップが始まりました。
お札を手作り〜本堂にてご祈祷
○ワークショップ「お札を作ろう」
現在は印刷技術も進んで、手作りのお札を見かけることは少なくなりましたが、昔のお札は手作りだったそうです。
高松住職から、お札の特徴や作り方の違いについてお話がありました。
人間の指先から出ると言われる「蟲(むし)」を封じ込めるために、蟲封じのお札を筒状に作ることや、腹帯の肌守りには内符に「観音経」を入れるなど、お札にも様々な決まり事があることを知りました。
お札の種類について学んだ後、ツアー参加者はオリジナルのお札作りに挑戦しました。
お題目を写経し、横に祈願と日付を書き入れます。折り方を教わりながら、半紙で折り込んで、金帯を付けて完成です。
○本堂にてご祈祷
本堂にて、オリジナルの「お札」をご祈祷して頂きました。
日蓮宗祈祷本尊は、鬼子母神さまです。日蓮宗のご祈祷は、荒行堂で壱百日間の苦修錬行を満行し、任命された修法師のみが執り行ないます。
ツアー参加者は、高松住職を導師に、先ほどの手作りのお札に託した祈願を胸に参列しました。
太鼓の音、大きな読経の声に堂内が震えるようです。木釼(ぼっけん)を翳し、九字を切る、切り火を切るなど激しい動きも多く、その迫力に圧倒されます。
祈願者の一人一人に、巻物状のものを軽くこするという動作がありました。この巻物の中には「撰経」(せんきょう)と呼ばれる『祈祷経』(きとうきょう)が納められており、祈願者の体をさすることでお経を身に持(たも)つ意味があるそうです。
ゆったり寺ヨガ
本堂にて、ヨガ講師のmomoco先生のご指導のもと、ヨガに挑戦しました。
ゆっくりとした動きなので、息があがることはありません。
お寺という空間の影響もあったのでしょうか。徐々に心が静かに、落ち着いてくるのを感じます。
様々なポーズを先生に教えて頂きましたが、有名な猫のポーズもありました。実際にやってみると、意外とつらいポーズです。
両足を投げ出して、足先だけブラブラ揺らす動きなど、簡単なものもあり、momoco先生からは「テレビなど見ながら気軽に取り入れてくださいね」とお話がありました。
○まとめ
お寺という静かな場所で、心と体に向き合う貴重な体験が盛りだくさんのツアー。2時間という時間が、あっという間に過ぎ去っていました。
最初はご祈祷で厳粛な雰囲気、次のヨガでは和やかなリラックスムードにと、お寺の表情がガラッと変わって感じられたことは、今回の「コラボ企画」ならではの新発見だったと思います。
次回の「仏教ひとまわりツアー」で「まちのお寺の学校」がどんな表情を見せてくれるのか、楽しみになるツアー内容でした。
まちのお寺の学校HP→http://www.machitera.net/
日蓮宗 本覚山 妙勝寺HP→http://www.myousyou-ji.or.jp/
momoco先生のプロフィールと講座一覧→http://www.machitera.net/lecturer/momoco/
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