仏事の心得④ 御札について 御守護の札 御札 守護

御守護の札

御札=札守(ふだまもり)は場所や人を守護するために経文や神咒、祈願趣旨等を木や紙に書いて貼り、又は所持するものです。法華経読誦、加持祈祷によって開眼供養され功徳をそなえた御札を家におまつりし、種々の守護を祈ります。

守護札は、家運長久・家内安全・当病平癒・安産から、どんな願いも成就するという「所願成就」の御札まで多種多様です。


次に、毎年お送りしている三種類の御札について解説します。

●御守護の札

家内の安全・家族の健康、子孫の繁栄など家の中のこと全体を守護する御札です。

永寿院の御本尊が檀信徒の家庭を守るという意味で、中には大曼荼羅本尊が入っています。
本来は大黒柱のその年の干支の方角に向かって貼るものですが、今は大黒柱があるお宅も少なくなりましたので、仏壇の中の側壁か仏壇の上におまつり下さい。

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戸守札

●戸守札(とまもりふだ)

外から入ってくる魔を追い払う御札です。
簡略化した大曼荼羅本尊が書かれています。

本来は家の開口部すべてに外側に向かって貼りつけ、魔が入らないようにするものです。
押し入ろうとする泥棒が躊躇するようにと雨戸一枚一枚に貼りつけることもあるそうです。
そこまでしなくても、人が出入りする玄関と勝手口に貼ると安心できると思います。

各家一枚ずつお送りしますが、追加が必要な方はご連絡下さい。



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普賢三宝荒神札(ふげんさんぼうこうじんふだ)

●普賢三宝荒神札

竃(かまど)の神、火災よけ、火伏せの神の神としておまつりされます。

荒神とは日本古来の荒ぶる神のことで、仏法僧の三宝を守護し除災招福の仏法守護神として、民間で信仰されてきました。
荒神は清浄を好み不浄を嫌い、一切の不浄を焼き尽くす火を好むところから竃の神となりました。

普賢菩薩は法華経の普賢菩薩勧發品(ふげんぼさつかんぼっぽん)において末法に法華経を受持するものを守護すると説かれています。
普賢信仰は平安時代から盛んになり、江戸時代初期まで庶民の間で竃の神としてまつられました。
この普賢信仰と荒神信仰が結合して、日蓮宗では普賢三宝荒神と称し、竃の神として信仰されています。
台所にお貼り下さい。



●お焚上げ

御札には家内安全・商売繁盛などを祈願した心と、お経の功徳、願いにお答え下さる仏さまの思いが込められています。
新しい御札が届いたら、古い御札は粗末に扱わず、お寺にお持ち下さい。お焚上げいたします。

札守について

御札 守護

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