第10期 第3回 池上市民大学体験記 歴史のお話 池上 市民大学

歴史のお話

今回の池上市民大学、一限目は民俗宗教史家の菅田先生の特別講義です。
民俗宗教史家の菅田先生は、生まれも育ちも大田区池上
池上のあの通り、名前の由来はなんだろう?』と言う、ちょっとした疑問も丁寧に教えてくれる、池上の歴史に大変詳しい先生です。

今回のテーマは、『神仏習合時代の“池上”からの逆照射』。
平安時代の初期、日本古来の神さまと仏教の信仰を融和した『神仏習合』以来、神さまと仏さまが一緒に祀られていました。
しかし、明治時代の中期以降、廃仏毀釈により神社からお寺が切り離されてしまいます。

この池上本門寺でも、山門内に稲荷さまや大黒天、鳥居等、当時の『神仏習合』の名残が今でも残っています。

今まで『なんでお寺に鳥居とかがあるんだろう?』と疑問に思っていたことが、歴史を紐解く事でわかり、大変勉強になりました!

第10期 第3回 池上市民大学体験記 歴史のお話 池上 市民大学

環境のお話

二時限目は小野先生の環境のお話です。
今回の環境のお話は『最近話題のキーワードで考える環境』です。

『ノーベル賞』というキーワードから環境を考える
いままで様々な分野でノーベル賞を日本人の方々が受賞しましたが、過去に『ノーベル医学生理学賞』と『ノーベル化学賞』を受賞した方々は、実は環境をヒントに研究を重ねた結果、受賞に結び付いたそうです。

まず、2015年『ノーベル医学生理学賞』を受賞した、大村智先生は、様々な土地の『土』を採取して、その中にいる特定の微生物が人体に良い影響を与える事を発見し、医学、生理学の分野で貢献され受賞しました。

微生物は豊かな土の中で多く生きる事ができ、土が豊かであるほど、微生物の種類も多くなります。
豊かな土地では、土の中には小さな動物(ダンゴムシ等)が腐葉土を細かく分解し、土に栄養を与える事によって、微生物の住みやすい土壌を作ります。

小さな動物たちが生きていけるように、自然環境がきれいでなければなりません。
私たちのちょっとした気づかいで、環境をきれいにし、小さな動物がすめる環境を作る事によって多くの微生物が生きていけるのです。

私たちが環境を考える事がきっかけで、また新たなノーベル賞受賞者が生まれるかもしれません。

第10期 第3回 池上市民大学体験記 歴史のお話 池上 市民大学

本日の霊宝殿

本日の霊宝殿は、本門寺の菅野貫首さまがご就任されたことを記念して、本来であれば4月と10月に展示する日蓮聖人の大曼荼羅を特別に拝見する事が出来ました。

また、平安時代末期の作品を『兜木コレクション』の中から展示され、中でも煌びやかな『装飾経』が印象に残りました。
当時の時代から現代まで、綺麗な形で残されていることに驚きでした!

第10期第3回 池上市民大学体験記

池上 市民大学

第10期 第3回 池上市民大学体験記歴史のお話