港区妙善寺住職 的場徳雅上先生の法話
平成28年5月21日(土)、第10期 第8回の池上市民大学は、日蓮聖人と日朗聖人の月命日に開かれる池上本門寺信行会に参加し、港区妙善寺のご住職、的場徳雅先生の法話を拝聴しました。
テーマは『旬』。
食べ物にも旬があるように、人にも一番輝いている『旬』の時期があります。
人それぞれ、『旬』の時期は異なりますが、生きている中でその一番輝いている『旬』の時期は必ずあるとお話してくださいました。
元々お寺のお生まれの的場先生でしたが、ご住職になるまでは紆余曲折あり、様々な苦労があったそうです。
その事を、お釈迦さまの経文『化城喩品(けじょうゆほん)』の中の、『化城宝処の譬え(けじょうほうしょのたとえ)』に習って、お話してくださいました。
「辛いときは自分のペースで行なえば必ず目標に辿りつき、目標に達成した、成し遂げたものに対しての喜びは『宝』となります。
できる、成し遂げる時は人それぞれ、努力を続ければ『旬』の時に必ず達成でき、努力を続けた時期が長ければ長いほど、その喜びは大きくなる。紆余曲折ありましたが、住職になるまでいろいろな経験をさせて頂いてありがたいと思いました。」
と、お話頂き、私もあきらめずに目標に向かって努力を続けたいと感じました。
最後に、実は元お笑い芸人の的場先生。
大学からの趣味の落語を二つも聞かせて頂き、大変楽しい信行会となりました。
10周年記念 グループワーク
次に、10周年記念のグループワーク。
前回分けた、3つの企画グループに分かれ、グループのメンバーといろいろな意見を出し合いました。
受講生一丸となって取り組む10周年記念企画。
企画実現までは大変ですが、皆さんと力を合わせて実現していきたいと思いますので、お楽しみに!
本日の霊宝殿
本日の霊宝殿は、池上宗長に授与された、日蓮聖人のご真筆のご本尊や、池上本門寺の中世を代表する貫首さまのお曼荼羅やご真筆が展示されていました。
その中世を代表する貫首さまのご真筆と当時の時代背景を学芸員の安藤先生から詳しく教えていただきました。
池上本門寺の歴代貫首(住職)の就任期間は、中世と近世で特徴的な違いがあります。
本門寺建立から300年(1590年頃まで)は12代、その後の400年はなんと70代、いかに中世の住職就任期間が長いかがわかります
中世では有力な檀家筋の人材が若くして貫首となる方式であったのに対し、近世は長年の修行を経て本門寺の貫首に招かれる方式であり、中世と近世では政治的な意味合い等から、お寺のあり方が違うと詳しくお話してくださいました。
中世と近世で歴任された貫首の人数に大きく開きがあるのも驚きですが、当時の時代背景を紐解くと、新しい発見ができ、大変興味深く感じました。
第10期第8回 池上市民大学体験記
池上 市民大学