6期 第12回池上市民大学体験記(9月29日号Vol.1) 今日は修了式!まずは岡本先生からのお話し 池上市民大学 修了式 永寿院
6期 第12回池上市民大学体験記(9月29日号Vol.1)
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2012-11-02 池上市民大学受講生
今日は修了式!まずは岡本先生からのお話し
今日は修了式。
いつも笑顔の岡本亮伸先生。講義の始まりに「この後の発表会でみなさん頭がいっぱいでしょう」とおっしゃるので、会場は笑いに包まれました。
今回の講義は、これまで受講生から出た質問に答える形式で、内容は仏教用語の解説や、日本とインドの仏教の関係、仏教の戒律など。インドとの関係については、「日本とインドって似ているんですよ」「カレー好きでしょ?」と、おもしろいお話から始まります。
インドも日本も多神教の国であり、いろんな神さまが存在しますが、それらがなぜかうまく調和しているところもカレーに似ているところ。かつてインドは仏教が主でした。ところが、カースト制のために「みんな平等」という思想は政治的な意図で排除されていった歴史があります。近年、ガンジーを始め、インドでは仏教の信仰が見直されているそうです。
余談ですが、岡本亮伸先生はサトイモがインド原産であることに触れ、カレーにサトイモを入れるとおいしいと大絶賛。あまりに絶賛されるので、私も今度サトイモ入りカレーを作ってみようと思いました!
仏教の「五戒」について、一般的に考えると厳しい決まり事のような気がしてしまいますが、そうではないと岡本先生はおっしゃいます。例えば「不偸盗戒(ふちゅうとうかい)」。物品を盗むことは犯罪だが、私たちは知恵や技術を盗むことがある。五戒の中の文字をただ単にそのまま受け取るのではなく、その文字の裏にある「ちょうど良い加減」を考え、判断して行うことが大事だそう。
最後に、法華経「化城喩品(けじょうゆほん)第七より「願わくはこの功徳をもって、あまねく一切に及ぼし、我らと衆生と、皆ともに仏道を成ぜん」という文章を引き、仏教(宗教)とは、「みんながしあわせになるには?」「そのためにあなたがどう生きるか?」ということを自分の心に聞き、日常生活に活かしていくことが大切だ、と結ばれました。
受講生の「発表会」
実は本日の池上市民大学は、始まりからみなさんソワソワしていたのです。それはこの「発表会」のため!
今までの市民大学で学んだこと、気がついたこと、印象深かったこと、またこの機会に特に発表したいことなどを一人3~5分間で発表します。
資料を準備してきた人、原稿用紙に書いて準備してきた人など様々。これまでの市民大学で印象深かった講義についての感想や意見、また講義がきっかけ自分で調べてみたことなど、それぞれ個性のある発表が続きます。私は市民大学には途中参加だったので、自分がお寺に興味を持ったきっかけを発表しました。
みなさんがこれまでの池上市民大学で「おもしろかった」「楽しかった」と口を揃えていたのは「鎌倉遠足」。次期の池上市民大学への意気込みを語る人も多かったです。
それぞれの考えや思いを語り、伝える貴重な時間。みなさん真剣に発表者の顔を見つめ、うなずく姿も見られました。
いよいよ池上市民大学「修了式」
野坂執事長より一人ずつ修了書が手渡されました。
賞状なんていつぶりに頂くだろう、と思いながら妙にうれしくなります!
修了書授与が終了すると、野坂執事長より受講生へメッセージ。
まず、みなさんごくろうさまというお言葉があり、人前で話すことは普段から慣れていないと大変なことでしょう、とねぎらいのお言葉。野坂執事長も昔、生徒会長に推薦され、白い手袋をはめて訳のわからないまま演説会を行った時、頭は真っ白。何も覚えていなかったそう。
本門寺には徳川家など歴史的、また池上の地には考古学的な見どころがたくさんあります。人前で話すことは大変ですが、ぜひたくさんの人に池上本門寺の魅力を広めていってほしい、と結ばれました。
次期の池上市民大学でも、新しい池上本門寺の魅力に触れ、池上の歴史についても学んでいきたいと思います。今日は一つの終りがあり、また新しい出発もあり、心を引き締めていこうと思いました。
6期 第12回池上市民大学について
池上市民大学 修了式