第8期 池上市民大学開講式
2013年10月26日、池上市民大学第8期生の開講式が行なわれました。
大堂にておつとめの後、市民大学の学長でもある酒井日慈山主様よりご挨拶がございました。
「自分の中に潜むところの仏性をいかに目覚めさせるか」というお話や、池上市民大学を通して「生き生きと生きるよろこびを感じてほしいと」とのお言葉を頂戴しました。
仏教の話「市民大学で仏教を学ぶということ」
池上市民大学では、一年を通して歴史・環境・仏教(心)・社会の4つのテーマを中心に学んでいきます。
クラス副担任の岡本亮伸先生より、ガイダンスを含めて「市民大学で仏教を学ぶということ」についてのお話がありました。
・日蓮聖人の『妙法尼御前御返事』(みょうほうあまごぜんごへんじ)の中に、「されば先ず臨終の事を習ふて後に他事を習ふべし」という言葉があります。自分がいつ死を迎えるかは誰にもわからないことです。いつやって来るかわからない終わりの時まで「私はどう生きるべきか」が問題です。
・「人間」という文字は、人と人との「間」と書きます。人と人との間こそが大事で、お互いに思いやる心が大切です。
・あなたも私も御曼荼羅の一部です。みんながしあわせであることは、私がしあわせになることにつながります。
・心と身体のつながりは密接で、心が軽ければ身体も軽くなります。悩みにとらわれず、心を大切にしていきましょう。
・人は弱いもので、放っておくと良くない方向へいってしまいます。そのためにお釈迦さまは戒めの言葉を説かれています。
・人の役に立とうと頑張ることで、やがて本当に人の役に立てる人になるのです。
岡本先生のお話の中で、普段生活する中にも心にとどめておきたい言葉がたくさんございました。
自己紹介と公式ガイドの案内
本日、池上市民大学生に8名の新しい仲間が加わりました。
市民大学生たちの簡単な挨拶と自己紹介の後、公式ガイドの3人による池上本門寺の説明がありました。
あいにく雨だったため、手製の池上本門寺境内案内図を見ながらガイドを受けます。公式ガイドの3名は池上市民大学で学び、所定の実習課程を終了した仲間です。
ガイドが終了しますと環境カウンセラーの小野紀之先生から講評をいただきました。
ガイドをする際に一回限りの出会いと決めて焦る必要はく、ポイントをしぼってわかりやすく話をすることや、「今後もまた話を聞きたい」と思わせるようなガイドを目指していきましょう、とアドバイスがありました。
○今月の霊宝殿
池上市民大学では授業の最後に、学芸員の本間岳人さんの丁寧な説明付き霊宝殿の拝観があります。毎月の展示や、ご宝物や史料を通して池上本門寺の歴史についても知ることができます。
本日は霊宝殿特別展「『題目板碑と宝塔』~中世池上の法華信仰と供養~」を拝観いたしました。
詳しくは、池上本門寺霊宝殿のサイトをご覧ください。
http://honmonji.jp/05topic/06info/reihoden/reihoden.html
8期 第1回 池上市民大学体験記「開講式」
池上市民大学 開講式