仏教のお話
2014年11月22日(土)、第9期池上市民大学第2回講座が開講しました。境内はすっかり秋の景色に変わり、風の冷たさに年の瀬を感じる季節になりました。
1時限目は、クラス担任の吉田尚英先生の仏教のお話「なるほど日蓮宗」です。
専門的な難しい内容ではなく、6つのキーワードをもとに、日蓮宗の基本についてわかりやすい解説で理解を深めました。
・お釈迦さま「久遠実成本師釈迦尼仏」
・法華経「一乗妙法蓮華経」
・日蓮聖人「末法有縁の大導師」
・御遺文「祖訓」
・御本尊「十界勧請の大曼荼羅」
・お題目「南無妙法蓮華経」
池上市民大学の講義や、お経を読む際によく耳にするキーワードです。吉田先生から配られたプリントを復習して、これからの講義に役立てたいと思います。
環境のお話
2時限目は環境カウンセラー小野紀之先生の「環境のお話」です。
これから寒い冬の季節がやって来ます。この季節だからこそ観察したい、自然観察のポイントについてのお話を伺いました。
○木肌の観察・冬芽と葉痕の観察
小野先生から、木肌を観察する際はぜひ木に触れてみてほしいとお話がありました。木は冷たくないので、手袋をはずして触るのがおすすめだそうです。木肌の図鑑を見て、木肌にも人間の顔のように個性があることに驚きました。
葉痕(ようこん)とはマニアックな言葉ですが、葉が落ちた時に出来る痕のことだそうです。葉が落ちると、断面を観察することができます。植物は栄養や水を体中に巡らせるために、維管束と呼ばれる細い管が通っています。
注目したいポイントは、葉痕と維管束痕が「顔」に見えることだそうです!
今日は小野先生が、オニグルミとヤマアジサイの葉痕を持ってきてくれました。本当に顔のように見えて、観察しながら思わずニッコリしてしまいました。
○冬の水鳥ウォッチング
冬は、バードウォッチングの季節です。渡り鳥たちの姿を水辺に頻繁に見つけることができ、木の葉が落ちて鳥を観察するのに適しています。
今日は小野先生から、バードコールのキットが配られました。穴の開いた木材に、蝶ネジをねじ込んで完成です。
ネジをひねるたびに、摩擦音で「ピヨーッ」と高い音が鳴ります。ネジのひねり方やリズムを練習して、鳴いている鳥の真似をします。うまく真似ができると鳥が姿を見せてくれるそうです。
繁殖期は鳴らさない、鳥が姿を見せてくれたら鳴らすのをやめるというルールがあるので、注意して使いたいです。
冬は家にこもりがちになってしまいますが、この季節ならではの自然観察の楽しさを知りました。大田区には洗足池や多摩川など、バードウォッチングにおすすめなスポットがあります。今冬に、ぜひバードウォッチングにチャレンジしてみたいと思いました。
今月の霊宝殿
今月の霊宝殿は学芸員の本間岳人さんの案内で拝観しました。
前回の市民大学で、学芸員の安藤さんから特別展「両山第十八世圓是院日耀聖人」の内容について説明がありました。本日は本間さんから、展示の順番や拝観ポイントについて伺いました。
パンフレットにも掲載されている「妙見菩薩本地像」「妙見菩薩垂迹像」が、色彩豊かで、特別展に華やかな雰囲気を添えていました。
一般拝観者も多く、難しそうなテーマの特別展ですが、たくさんの人が興味を持って足を運んでいたようです。
特別展「両山第十八世圓是院日耀聖人」は2014年11月24日までです。次回展示については、ホームページでご確認ください。
池上本門寺HP「霊宝殿」のページはこちら→http://honmonji.jp/05topic/06info/reihoden/reihoden.html
第9期 第2回 池上市民大学体験記
池上 市民大学