第9期 第4回 池上市民大学体験記 新年初めての池上市民大学は写経から 池上 市民大学

新年初めての池上市民大学は写経から

新年も明けて1月24日、今年初めての池上市民大学です。
今年初めての授業は写経体験です。

写経に臨む際に、心がける事は、仏さまの教えの文字ひとつひとつが、仏さまそのもの。

まずは、手に粉末のお香を手にすり込み手を清め(塗香)、静座(黙照)をして目をつぶり、心を落ち着かせます。

次に、礼拝(本門三帰依文)、懺悔文(さんげもん)、唱題三遍をおとなえします。

最後に経文に直接息がかからないように、マスクをするか紙片を口にくわえ、準備が整いましたらいよいよ写経に臨みます。

写経は丁寧に一文字ずつ書き、一行書き終えたら筆をおき、合唱、礼拝をします。

写経に臨む際に注意点!
もし、間違ってしまって訂正する場合、間違った箇所の横に点を打ち、その文頭に正しい字を記します。
最初に写経の文字ひとつひとつは仏さまそのものと言った通り、間違っても仏さまにバツ印等をしてはいけません。

写経が終わりましたら、最後に為書きを書きます。
為書きとは、写経をした本人の願いごと(願文)の事で、ご先祖様の追善供養や、今心にある願い事(祈願文)、様々な恩に関する感謝の気持ち等、写経行を通じて顕す事です。

皆さんも、大切な人の為、またご先祖様の為に写経をしてみてはいかがでしょうか?

第9期 第4回 池上市民大学体験記 新年初めての池上市民大学は写経から 池上 市民大学

環境のお話

2限目は環境カウンセラー小野紀之先生の「環境のお話」。
今回は、東日本大震災がもたらした環境への影響をお話して頂きました。

東日本大震災が起きた事により、一番影響を受けた環境問題とは、「森林の消失」です。
津波や山火事等で失われた森林は、1,669ヘクタールもあるそうで、中でも津波による防潮林の消失は実に879ヘクタールに及びます。

また、森林の消失だけではなく、津波による汚泥や土壌の塩害、また災害廃棄物(破壊家屋やがれき等)の影響も深刻です。

これらの災害廃棄物や、津波による堆積物の処理が問題となっていて、どのように安全に処理し、その中でも資源として再利用する事が課題となっているそうです。

講義の中で、小野先生は「今できる事は先送りせず、すぐ行う」とおっしゃっていました。
いざ自然災害が起きた際、例えばキーケースにLEDライトや居場所を知らせるホイッスルなど、ちょっとした備えでも身を守るために役立つので、すぐに出来そうな備えは私もしておこうと思いました。

第9期 第4回 池上市民大学体験記 新年初めての池上市民大学は写経から 池上 市民大学

今月の霊宝殿

「今月の霊宝殿」は、安藤さんのご案内で拝観し、今月の展示物についてお話を伺いました。

今月の霊宝殿は、日蓮聖人のご真筆の五大部(または十大部)のうち、「報恩抄(ほうおんしょう)」と「撰時抄(せんじしょう)」2つのご真筆が展示されました。

中でも本来表面と裏面に記されたものを二枚に剥がし、表面のみを展示されているものもあり、これは和紙の構造上、層になっていることから出来る技で、とても高度な技術だそうです。

西洋紙ではとても真似できない、日本の伝統的な和紙だからこそ出来る技術も学ぶことができました。

池上本門寺HP「霊宝殿」のページはこちら→http://honmonji.jp/05topic/06info/reihoden/reihoden.html

第9期 第4回 池上市民大学体験記

池上 市民大学

第9期 第4回 池上市民大学体験記新年初めての池上市民大学は写経から